火災保険はいつ支払われるの?

災害で損害を生じたらできるだけ早く保険金を受取りたいものですが、電話1本だけではできず、そこはきちんと手順を踏まなければなりません。そこで火災保険の調査申請から保険金が下りるまでの流れについて解説します。

保険金の支払いまでは申請から1ヶ月程度が基本

火災保険は火災や風災といった大規模な災害から突発的に発生した事故までさまざまなリスクをカバーした内容になっています。損害の規模によって支払われる保険金の金額も当然ながら変わってきます。

保険金の請求手続きをしたらどのくらいで保険金を受け取ることができるのかについては、保険法で支払い期限が定められており、請求手続きの完了後から30日以内というのが原則となっています。

したがって1ヶ月程度かかると考えておけばほぼ間違いはないですが、先に述べたように損害の規模はさまざまで調査や確認をするために時間を要する場合には30日以内というのが延長されることもあります。

明確な基準があるわけではないですが、損害額が概ね100万円以内で証拠写真からすぐに損害を受けた原因が特定できる場合は、修理見積など必要書類が揃っていれば現地調査を行わず2週間程度で保険金の支払いが行われるケースもあります。

損害額が100万円を超える程度になると保険会社から委託された損害鑑定人などが現場確認を行い、支払保険金の計算内容をチェックして問題がないと判断されると保険金の支払いに移りますので1ヶ月近くかかることになります。

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保険金の申請から支払までの流れ

保険金の申請手続きから実際に保険金が支払われるまでには、手順を踏まなければなりません。そこで一般的な火災保険の支払いまでの大まかな流れを以下に説明します。

1.保険会社に連絡

火災保険の契約者が損害を受けたことを保険会社に報告します。事前に損害状況を整理しておいたほうがよいでしょう。

2.現地調査

被害状況の確認をするため現地まで調査員が訪問し、写真を撮影したり損害が発生した時の状況の聞き取りが行われます。損害の規模によっては現地調査を行わないこともあります。なお調査費用が発生することはありません。

3.必要書類の提出

保険金請求書、損害額を証明する書類、写真など必要書類を提出します。必要な情報は損害発生の日時、損害が生じるに至った原因、修理見積などです。

4.申請内容確認・審査

保険金支払の申請内容を厳正に審査します。場合によっては保険会社が現地に出向き最終鑑定を行うことがあります。申請内容に問題が無ければ保険金の支払手続きに移ります。

5.保険金の受取り

適用される保険金額が決定し、保険会社から保険金が振込まれます。ここまでかかる日数は2週間から30日程度ですが、放火など事件性があるものは調査に時間がかかりさらに日数が必要なこともあります。

まとめ

火災保険の保険金の申請は手続自体はそれほど難しいものではないですが、保険会社から損害状況の確認と損害額を確定するための調査が行われ、状況によっては保険金の支払まで時間がかかってしまうことがあります。

少しでも早く保険金を受取りたい場合は、保険会社に連絡を入れる前に損害状況を説明するための資料や伝えたい内容をまとめておくことです。その上で事前に保険金の支払いまでどの程度かかるか確認しておくとよいでしょう。