火災保険は通販型と代理店型、どっちがいいの?
これまで火災保険の契約は不動産会社や銀行など代理店を経由して契約するケースがほとんどでしたが、最近はネットを使った通販型(ダイレクト型)も増えています。そこで、それぞれの特徴や違いについて解説します。
代理店型の火災保険とは?
代理店型の火災保険とは住宅の購入手続きをした不動産会社や住宅ローンを組んだ銀行を窓口(代理店)にして契約を行う方式です。これまで火災保険を契約したことのある人なら誰でも経験したことがあるでしょう。
このように本業を進める中で副業的に火災保険の代理店になっているケースが多いのですが、中には代理店を専業にしているところもあります。損害保険を専門に取り扱っているため火災保険に関する知識や対応力に優れています。
生命保険に関しては将来のライフプランを検討するために専門の保険窓口に相談するという人は多いのですが、火災保険についてはあまりこだわりをもって補償内容を考える人が少ないため、専門の代理店の数もそれほど多くはありません。
火災保険は火災や自然災害で損害を受けた時に初めて役立つものですから、関心が低くなるのも仕方がない部分もありますが、住宅によって最適な火災保険の補償内容も変わりますので相談しやすい代理店を選んだほうが安心です。
一概に不動産会社だからだめということはありません。信頼できる担当者がいて契約の更新の際もきちんとメリット・デメリットを説明してくれるところであれば問題はないでしょう。
通販型(ダイレクト型)の火災保険とは?
通販型(ダイレクト型)の火災保険とは自分でパンフレットを取り寄せて添付の申込書で直接保険会社と契約をしたり、インターネットサイトで案内されているプランを自分で選んで申し込みができる火災保険です。
自動車保険はこうした通販型(ダイレクト型)がかなり浸透していますが、火災保険についてはまだ利用者は少ない状況です。ただ通販型の自動車保険の広まりから火災保険もネットからという人も次第に増えています。
通販型(ダイレクト型)のメリットとしては人件費がかからないため保険料が安くなる傾向にあるのと、保険プランや補償内容をじっくり考えて選べることです。手続きの方法がわからない場合はコールセンターなどで対応してもらえるので安心です。
自分で考えるのが面倒だったり、保険プランの設計はすべてお任せしたいという人には向かないかもしれませんが、わざわざ店舗に出向かなくても済みますし営業時間に左右されずに手続きを勧められるので大変便利です。
最近ではパッケージ化されたプランだけではなく補償内容を細かく分けて自分で組み立てていくカスタマイズ型の火災保険も登場しており、通販型のじっくり考えられる特性を生かしたものになっています。
編集部からひとこと
通販型と代理店型をどちらを選ぶかは契約する人が何を望むかによって変わってきます。人と人とのつながりを大切にしたい人は代理店型がよいですし、自分でしっかり補償内容を考えて手軽に契約したいなら通販型でしょう。
大切なのは契約する火災保険が自分に合っているかどうかです。代理店で勧められるものをそのままではなく理由が明確であれば納得できますし、ネットで安さだけで選んで補償内容が薄ければ保険の意味がないからです。自分に合った火災保険を探しましょう。