「落雷により給水ポンプが破損しました」

このページでは、落雷による給水ポンプ被害の実例を紹介します。実際に、火災保険を請求した場合、このようなケースでも補償はされるのでしょうか? 万が一、落雷による被害を受けた時に参考にしてくださいね。

火災保険の落雷にかんする事例

  • 種類:落雷
  • 築年数:25年
  • 所在地:千葉県
  • 建物の構造:不明
  • 補償額合計:1,354,855円

千葉県にお住いのK美さん。ある日、突然の落雷により給水ポンプと汚水ポンプが破損してしまいました。
建物の補償として1,231,686円、臨時費用と残存物の片づけ費用として123,169円で、合計でおよそ1,354,855円の補償を受けることができました。

そもそも落雷とは?

落雷は、時に大きな被害をもたらす災害です。落雷によって建物そのものが損壊する可能性があるほか、停電も引き起こします。また、雷が落ちた時に発生する巨大なエネルギーが、電源線や通信回線から侵入し、過電圧・過電流(雷サージ)になることも。雷サージによって、パソコンやファックスなどの電化製品も破壊されます。

例え避雷針があっても防げない雷サージによる被害は膨大なデータを扱う企業にとっては甚大です。

夏に多いイメージの落雷ですが、実は日本海側では冬に多く発生しているといいます。そして、金沢では年間の雷発生日数は42.4日にもおよびます。落雷は、決して稀に起こる災害ではなく、非常に身近な災害なのです。

そんな落雷による被害は、多くの火災保険で基本補償となっています。この補償内容は、落雷が原因の火事のほか、家屋の損壊等も対象となっているため、もし、自宅や近所への落雷による被害が起きた場合には火災保険を請求しましょう。

落雷による被害で適用される主な補償の種類

多くの火災保険では、落雷による様々な被害を補償してくれます。主な例を以下に挙げました。

  • 落雷が原因の火災
  • 落雷による衝撃での家屋の損壊
  • 落雷による過電流によって建物附属の電気設備の故障
  • 過電流による電化製品の故障

実は、火災保険では火災やガス爆発による保険金の支払い件数よりも、落雷によるパソコンの故障への保険金支払い件数の方が多いという保険会社もあります。それほど、被害を受ける可能性が高い災害です。

ただし、注意しておきたいのは、加入している火災保険の種類。火災保険は、「建物」のみを対象としたもの、「家財」のみを対象としたもの、そして「建物と家財」いずれも対象としたものがあります。

パソコン等は当然ながら家財に入るため、パソコンの故障に対する補償は家財を対象とした保険に入っていることが必須です。

編集部より

実は、火災よりも多いという落雷による被害。特に、過電流によるパソコンやテレビ等の家電製品の故障の補償件数も最も多いと言われています。雷発生の多い地域にお住いの場合は、家財を対象にした保険に入るなど、予想される被害を考えた上で保険を選ぶと良いでしょう。火災保険は、それぞれの住む地域や生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。