火災保険は途中解約できるの?

ここでは、火災保険の途中解約について詳しく解説します。注意点やメリット・デメリットを踏まえたうえで、途中解約を検討するようにしましょう。

火災保険は途中解約できる

火災保険は、途中解約をすることができます。途中解約をすれば、残りの契約期間に該当する保険料が一部返金されるため、不要となった火災保険は途中解約するようお勧めします。

転居先へ火災保険が自動的に移動するわけではない

一般に火災保険は、1年や2年などのまとまった期間で契約します。最長で10年までの火災保険を契約することが可能です。 しかしながら転居や結婚等の理由で、火災保険の契約期間中に、転居を余儀なくされる人も少なくありません。この際、解約手続きをせずに転居をすると、住んでいない家に対して保険料を前払いしている格好になります。 火災保険は、契約した建物や家財に紐づけされているものです。よって、転居したからと言って、火災保険の補償も新居に移動するわけではありません。持ち家でも賃貸でも同じです。

火災保険の契約満了と同時に転居のタイミングが訪れる、という例は極めてまれでしょう。よって多くの人は、火災保険の契約期間を残したまま転居していると思われます。 契約期間が残っている場合には、解約手続きをすることで、残りの契約期間に該当する支払い済みの保険料の一部が返金されます。転居が決まった方は、忘れずに加入中の火災保険の解約手続きを行うようにしましょう。

火災保険の途中解約する際の3つの注意点

火災保険を途中解約する際には、次の3点に注意しましょう。

火災保険の解約を自分から申し出る

住宅ローンを組んで家を購入した場合、一般に融資を受ける銀行の要請によって火災保険へ加入します。また、不動産会社を通じて家を賃貸した場合には、一般に不動産会社の勧めによって火災保険へ加入します。 しかしながら、持ち家を売却する場合や、賃貸住宅を解約する場合、銀行や不動産会社から火災保険の解約の案内が来るわけではありません。保険会社から解約の案内が来ることもありません。火災保険の解約については、契約者本人が気付き、かつ契約者本人が行う必要があります。 「電気解約」「ガス解約」「水道解約」「引っ越し業者に連絡」等々、転居にともなう一連の作業をリスト化し、このリストの中に「火災保険解約」という項目も、忘れずに入れておくようにしましょう。

電話だけで解約できないケースが大半

火災保険の解約手続きは、火災保険の契約者本人が行うことになります。悪意のある第三者に解約されないようにするためです。 よって解約手続きに際しては、手続きを行っている者が契約者本人であることを示さなければなりません。すなわち、電話一本で解約できるというものではない、ということです。 解約する際には、保険会社から必要な書類を取り寄せ、かつ原則として契約者の自著によって解約書類を提出する必要があります。転居という忙しい時期において、やや手間のかかる作業となるため、余裕を持った準備が望まれます。 なお一部の保険会社においては、電話のみで解約できるケースもあるようです。

契約期間が残り1ヶ月未満の場合、返金されないことがある

残りの契約期間が1ヶ月未満の場合、返金されないことがあることを理解しておきましょう。中には日割り計算で過払いの保険料を返金する保険会社もあるようですが、多くの場合、日割り計算は行われません。保険料の返金は月単位で行われるもの、と理解しておいてください。

火災保険を途中解約することのメリット・デメリット

火災保険を途中解約することのメリット・デメリットを確認してみましょう。

途中解約のメリット

過払いの状態となっている保険料を返金してもらえることが、火災保険を途中解約する際の最大のメリットです。返金された保険料を、新居における新たな火災保険の一部に充当することができるでしょう。 また、途中解約が火災保険の内容を見直すきっかけになる点も、メリットと言えるかも知れません。火災保険は、火災による被害だけではなく、洪水や台風などの被害も補償内容に加えることができます。地震保険を付帯させることもできます。昨今、自然災害による被害が増えてきました。途中解約をすることで、新たに必要な補償や、逆に不要な補償を見直すきっかけとなることでしょう。

途中解約のデメリット

火災保険を途中解約することのデメリットは、ほとんどありません。ただし、あえてデメリットを挙げるならば、過払い分に相当する保険料の全額が戻るとは限らない、という点でしょう。 返金額を算定する際、過払い分の全額に対し「未経過保険料率」という係数が利用されます。たとえば10年契約の火災保険において、9年の契約期間を残した状態で途中解約した場合、支払った保険料の90%が戻るわけではなく89%が戻る、といった例です。火災保険の途中解約においては、「全額が戻る」のではなく、「ほぼ全額が戻る」と考えましょう(条件によっては全額が戻ることもあります)。